理学療法士 国家試験53p-83
FIMで4点(最小介助)となるのはどれか.
1.アームスリングをつけてもらっている.
2.食器に残った食べ物をかき集めてもらう
3.移乗時に介助者から軽く引き上げてもらう.
4.トイレットペーパーをあらかじめ折ってもらう.
5.シャワーを浴びる前にお湯の温度を調節してもらう.
続きを読むボタン穴,スワンネック変形について
○ボタン穴変形:buttonhole deformity
・手指の肢位異常のひとつ
・PIP関節の屈曲位,DIP関節の過伸展位を呈する変形
・PIP関節背側部伸筋腱の中央索が断裂して側索が掌側方向に移動することによる
・関節リウマチに多発
○スワンネック変形:swan-neck deformity
・中手指節間関節の屈曲,近位指節間関節の過伸展,遠位指節間関節の屈曲を主徴と
する手指変形
・一般に関節リウマチにみられるが,関節炎や腱鞘炎による靱帯のゆるみ,
腱の機能不全,手内在筋の拘縮,過緊張によって起こる
解剖の特徴など:ボタン穴,スワンネック変形|PT51108005|note
浅指屈筋:flexor digitrum superficialis muscle
○起始:上腕頭;上腕骨内側上顆
尺骨頭;尺骨粗面
橈骨頭;橈骨近位前面
停止:示指から小指までの中節骨底掌面
支配神経:正中神経 髄節:C7-Th1
作用:第2~5指のPIP屈曲
筋連結:長掌筋(腱膜),橈側手根屈筋(腱膜),尺側手根屈筋(腱膜),
上腕二頭筋(腱膜),円回内筋(腱膜)
○解剖学的特徴
・前腕掌側にある屈筋群の中間層に位置
・手関節近位レベルの浅指屈筋腱は,長掌筋腱のすぐ尺側を走行
・手関節近位レベルの浅指屈筋腱は,中指と環指へ向かう腱が浅層にあり,示指と
小指に向かう腱が深層に配列し走行
・中節骨に停止する手前で2つに分かれ,その間を深指屈筋腱が通過する
・小指へ向かう腱が欠損する破格例がある
○機能学的特徴
・主にPIP関節を屈曲させるが,併せてMP関節の屈曲および手関節の掌屈にの関与
・上腕骨内側上顆より起始する一部の浅指屈筋は,補助的に肘関節の屈曲に関与
・示指から小指までの4つの筋束がそれぞれ単独で収縮することができる
→各指ごとにPIP関節の屈曲運動が可能
触診・臨床症状:浅指屈筋について|PT51108005|note