理学療法士 国家試験復習&臨床まとめ

国家試験の解答と解説をnoteも用いながら行います.自己学習の意味も兼ねてです.また,研修で学んだことなども随時のせていきます.疑問や,意見などございましたらよろしくお願い致します.

理学療法士 国家試験43-10

次の文により問題9,問題10に答えよ.

72歳の女性.歩行中に転倒して右手をついた.診療所で良好な整復を得て,ギプス固定を受けた.受傷直後の右上肢のエックス線写真(別冊No.1)を示す.

No.1

f:id:PT51108005:20210911060316p:plainギプス固定後の状態(別冊No.2)を別に示す.3週後に巻き直しのため受診した際,右前腕から手指に強い運動時痛と浮腫とを認めた.大学病院に紹介され,複雑性局所疼痛症候群の診断を受けた.

この症例において初期治療で考慮すべきであった点はどれか.2つ選べ.

No.2

f:id:PT51108005:20210910061504p:plain

1.日常生活では右手の安静を指導する.

2.前腕・手指の等尺性収縮を行わせる.

3.中手指節関節は動かせる固定とする.

4.手関節の固定は背屈位にする.

5.前腕から遠位の固定とする.

解答

1.×:安静→積極的な機能回復訓練

2.○:骨癒合を妨げない,筋力維持のために

3.○:拘縮予防のために

4.×:背屈位→掌屈・尺屈位

5.×:前腕から遠位→手関節部

解説

理学療法士 国家試験43-10|PT51108005|note