理学療法士 国家試験43-10
次の文により問題9,問題10に答えよ.
72歳の女性.歩行中に転倒して右手をついた.診療所で良好な整復を得て,ギプス固定を受けた.受傷直後の右上肢のエックス線写真(別冊No.1)を示す.
No.1
ギプス固定後の状態(別冊No.2)を別に示す.3週後に巻き直しのため受診した際,右前腕から手指に強い運動時痛と浮腫とを認めた.大学病院に紹介され,複雑性局所疼痛症候群の診断を受けた.
この症例において初期治療で考慮すべきであった点はどれか.2つ選べ.
No.2
1.日常生活では右手の安静を指導する.
2.前腕・手指の等尺性収縮を行わせる.
3.中手指節関節は動かせる固定とする.
4.手関節の固定は背屈位にする.
5.前腕から遠位の固定とする.
解答
1.×:安静→積極的な機能回復訓練
2.○:骨癒合を妨げない,筋力維持のために
3.○:拘縮予防のために
4.×:背屈位→掌屈・尺屈位
5.×:前腕から遠位→手関節部
解説