胸郭出口症候群：thorax outlet syndrome;TOS
○胸郭出口：鎖骨，前斜角後部，中斜角筋前部，第1肋骨で囲まれた部分
→この部分を腕神経叢と鎖骨下動静脈が通る
＝圧迫されると症状が出る
○原因：①解剖学的異常：胸郭出口での奇形 ②機能的異常：姿勢など
斜角筋症候群，過外転症候群，肋鎖症候群，頚肋症候群がある
○好発：首が長いなで肩の20～30歳代女性（牽引型） 筋肉質の30歳代男性（圧迫型）
上肢挙上を多用する職種とされている（圧迫型）
荷物を手にぶら下げる姿勢や長時間の事務作業（牽引型）
○症状：①肩から手指にかけての疼痛やしびれ（だるさ） ②握力低下
③頭痛，肩こり ④静脈怒張 ⑤易疲労性
○治療：保存療法：①日常生活指導（症状を悪化させる動作や肢位の回避）
※僧帽筋，肩甲挙筋，大小菱形筋などの筋力増強
斜角筋，小胸筋などのリラクセーションやストレッチが
選択される
③薬物療法（Nsaids，斜角筋ブロック注射など）
観血的治療（手術療法）
：第1肋骨切除術，前斜角筋切除術，頚肋切除術
※圧迫型の重症例や，頚肋が明らかな場合に行う
・保存療法が多い
整形外科的テスト
胸郭出口症候群の整形外科的テスト｜PT51108005｜note
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