脊柱管狭窄症について
○頚椎症性脊髄症の脊柱管前後径について
Arnold:12mm以下で頸椎症性脊髄症
Wolfら:10mm以下で頚椎症性脊髄症
Adamsら:9〜15mm(平均は11.8mm)で頚椎症性脊髄症
Burrows:健常欧米人C3-716〜18mm
Murone:日本人男性は欧米人よりも1.3〜3mm小さい
頚椎症性脊髄症は12.4〜12.6mm
肥後ら:C4かC5椎体レベルで最小,女性は男性より約1mm狭小
男性14mm以下,女性13mm以下の頚椎症性脊髄症の割合はそれぞれ79%,73%
※頚椎の発育性脊柱管狭窄の定義や診断基準は必ずしも定まったものはなく,12〜14mm以下と報告者により幅があるが,一般的に12mm以下が絶対的な脊柱管狭窄と考えられている.
脊柱管狭窄をX線フィルム上の実測値で論議する場合には,X線源とフィルム間の距離を一定にする必要がある.このため,Pavlovら(Radiology 1987; 164: 771-775)は椎体の前後径と脊柱管前後径の比(Torg-Pavlov比)から,脊柱管狭窄を評価する方法を報告した.
○腰部脊柱管狭窄症の脊柱管について
酒井ら:正常18㎜以上
絶対的狭窄15㎜以下
相対的狭窄17㎜以下
Torg比と腰部脊柱管狭窄症の評価と治療
Torg比と腰部脊柱管狭窄症の評価と治療|PT51108005|note
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