腰痛の服薬について
○腰痛の定義
腰痛診療ガイドラインによると
1)部位:体幹後面に存在し,第12肋骨と殿溝下端の間にある.
少なくとも1日以上継続する痛み.
片側,または両側の下肢に放散する痛みを伴う場合も,
伴わない場合もある
※2012年のガイドラインと比較して,下肢症状を
伴わない場合もあるというのが加わった
2)有症期間:急性腰痛(発症からの期間が4週間未満)
亜急性腰痛(発症からの期間が4週間以上3ヶ月未満)
慢性腰痛(発症からの期間が3ヶ月以上)
3)原因:脊椎由来,神経由来,内臓由来,血管由来,心因性,その他
具体的な原因:重篤な基礎疾患;悪性腫瘍,感染,骨折など
下肢の神経症状を併発する疾患
各種脊柱構成体の退行性病変
;椎間板,椎間関節変性など
○腰痛の薬物療法について
急性腰痛:①非ステロイド性抗炎症薬 ②筋弛緩薬
⑤ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液
②弱オピオイド
③ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液
エビデンスの強さとしては,非ステロイド性抗炎症薬は急性期では
GradeAだが慢性期ではGradeB,優先度も4番目に下がる
※薬も時期によって使い分けることが重要