上腕骨骨幹部骨折について
○定義
・骨幹部または骨幹中央に生じ,関節内骨折や,近位・遠位の骨端線損傷を合併しないもの
・骨折した高位により作用する筋力が異なり,違った転位の様式を示すため,解剖学的な位置関係によってこれらの骨折を分類することが有用
・開放,閉鎖骨折,横骨折,斜骨折,らせん骨折,分節骨折,粉砕骨折などに分類される
・神経(橈骨神経麻痺)や動脈損傷の有無,病的骨折が追加分類としてある
・血行が良好な部位 → 骨癒合が生じやすい ※固定が不十分だと偽関節を生じる
○受傷機序
・直達外力,捻転力(投球や腕相撲→らせん骨折),腕からの落下,貫通創などで起こる
・最も頻度の高いのは交通事故による受傷
○標準的な骨癒合期間:8~12週
○標準的なリハビリテーション機関:12~16週