仙腸関節障害について①
○仙腸性腰痛について
・昔は仙腸関節は動かないとされていたが,現在はロボット工学の観点からも
仙腸関節が動くことでキレイに歩けるとされている
・共通した疼痛自覚域は,仙腸関節裂隙の外縁部(上後腸骨棘から頭・尾・外側に
帯状に広がる領域)+分節的な痛み
※中には鼠径部痛が主訴で臀部痛が軽い例が存在した
・Dermatomeに一致しないしびれや痛み
・画像所見にはない ※Xp,MRI,CTでも
○仙腸関節に関与する神経
・仙腸関節近接域の支配神経
①前方;L5前枝,S1前枝,上殿神経,後枝外側枝
②後方;L5後枝,S1後枝外側枝
・仙腸関節周囲靱帯の神経
①前仙腸靱帯 ;大腿神経,L5前枝
②仙棘靱帯;S1,S2前枝 S2,S3後枝外側枝
③仙結節靱帯;S1,S2前枝,上殿神経,坐骨神経筋枝
④骨間靱帯;L5~S3後枝外側枝
※仙腸関節に関連する神経がとても多いため,症状で下肢痛が出る場合神経症状の
ように連続性の疼痛ではなく分節的な痛みが出ると考えられるのでは?
仙腸関節の評価とその考え方について (参考引用文献も)